【開発】炎上しがちな現場の工数管理

LIFE, WORK

工数というのは、簡単に言えばその作業に対してかかる時間のことです。そんなことは分かっとるわー!って方も、まぁ聞いて下さい。そもそも工数ってどうやって決まるのでしょうか?

よくあるのは、はじめにプランナーなりプロデューサーなりの企画立案があって、それに対して決裁権のある人達(いわゆる役員)が

「いいよ。じゃあ、予算は1億で期間は1年。初月の売り上げは8,000万ね」

といった根拠の無い数字をちらつかせて決まり、開発が始まることが多いです。根拠(エビデンス)って言います。その話を受けて、プロデューサが「やりたいことの規模からして無理があるんやけどまぁ、なんとかなるやろう」とスケジュールをザーッと引いて、人を集め開発が始まります。

ゲームやサービスを運営・開発する場合、初期は2~3人の少人数から開始して、量産体制になると一気に10~20人と何倍にも規模が膨らむことが多いです。

初期の開発メンバーはシステムの根幹を作るため、安定した成果を発揮出来る人が選ばれ、プロジェクトの進行が滞りなく進められる様にします。この人がたいていの場合、プロジェクトリーダーとかになっています。

プロデューサーは、開発中このリーダーに対してすり合わせし現場を回します。リーダーというからには、チームをリード(引っ張って)していかなければならないのですが、このリーダーがポンコツだと大変なことが起きます。

目次

問題1.工数度外視

現場上がりのゴリゴリなプログラマがリーダーになると、技術はあるかもしれませんが作業時間などは気にせずマイペースで、プロジェクトの全体を把握できる様なスキルを持ち合わせていないことが多いです。この時点でリーダーに向いていないのかもしれませんが、割とそういう人が担当してしまいます。人手不足かもしれません。

問題2.使いまわせる作りにしていない

これが出来ない時点で技術もないのかもしれません。例えば、ソシャゲーの画面とかってどれも似たり寄ったりですよね、あれ毎回作り直してるプログラマが存在します。
ギフトのリスト表示とか。本人は一生懸命かもしれませんが将来性がありません。

問題3.他作業者の進捗が見えていない

特に外注さんを使っている場合に、密なコミュニケーションが取れずにいると、その外注さんとの契約が切れた後、リーダーが「どこまで完成しているのか分からない」状態に陥ります。
リーダーが人を管理出来る環境下で、下に置いて作業してもらう形が理想ですが、中小企業だとそうもいかず、いずれ居なくなる予定の外注さんに大部分を任せてしまっている場合があったりします。

問題4.見えていないから、状況把握に時間がかかる

すでに前任者、例えば外注さんが居なくなった後、時が経って人が増えたとします。どこまで完成しているのかが見えず、誰に聞いても分からない。当然リーダーも放置プレイだったため知らない。

負のスパイラル

問題がいくつもあると

  • このままじゃ完成しない気がしてくる
  • 更なる人員追加が必要だと思う
  • 一旦仕切り直した方が良くね?

現場からはこの様な声が聞こえてくる様になります。そうなってしまうと破断します。

そもそも、最初の予算ってどこから計算された数値なのか不思議ですよね。感覚値でしかなくて、現場の責任者を交えて話がなされていなかったのが全ての始まりだと思います。Goサインが出る前に一言、現場に相談があれば済む話かもしれません。

まとめ

企画立案のタイミングで、エクセルゲームしている人だけではなく、実際の現場の人間も混ざる様にする。これだけでいくらか回避できるはずです。

Posted by kazupon