思い込みの確率、ゲームの確率
人がコインを投げて10連続で裏が出た時に表が出る確率はいくつなのか?答えは、連続で裏が出ようが出まいが「2分の1」なはずですが、なぜか人は「次こそは表が出るだろう」と考えてしまうことが多い。確率って面白いですよね、今日はそんな話です。
目次
スマホゲームのガチャについて
国内のスマホゲームでよくあるガチャで、レアなキャラクターが排出される確率が8%だとする。これをただのRandで求めてしまうと偏ったり、よくある結果で面白みがない。そこでユーザーの期待を煽るために
- そもそもの確率を数値以上に高めに設定しておく
- 外れた要素を除外してレアが選ばれる確率を上げる
などとすることがあります。恐らくどこも多少の上方修正はしていると思います。
8%に対する期待値が異常
スマホゲーの開発・運営に携わっていると感じるのが「8%という確率に対する期待値が異常に高い」事。人って結局体感で物事を語るので「8%だからレアがすぐに出るだろう」「8%なのに全然出ない」などと感じる。特に「普段は3%」を見せつけられてからの「ピックアップで8%」とかもう期待しかしない。外した時の印象が強いのも相まって、より一層マイナスに考えてしまう。なので表記上8%でも実際には9%などとして調整するのも良いかもしれません。
ゲームに応用する
例えば格闘ゲームやパズルゲームなど「練習を重ねて強くなる」類のゲームにおいて、負けて再挑戦した時に、僅かで良いので難易度を下げる。何度も繰り返していくうちに徐々に難易度が下がっていつか勝てる様になる。「繰り返し挑戦することで、自身が強くなった様に錯覚する」ことで気持ちよさに繋がります。実際に何度も挑戦すればある程度上達はしているでしょうから、努力に対して、背中を押してあげる程度な調整を入れる。これは結構アリなんじゃないかなと思います。
まとめ
少し考えてみるだけで色々出てきます。ゲームで扱う確率ってとても面白いもの。調整1つで気持ちよくも悪くもなる、たかが確率、されと確率。気持ちの良い確率を求めて日々調整する日々です。