「パクらないでください」そんな事を話す人ほどパクる価値が無いというお話
最近Twitterのフォロワー数が100を超えまして、嬉しいです。
現役のゲームプログラマ ということもあって「開発を手伝ってほしい」「一緒に作りませんか?」等、お話を頂くことが増えて来ました。とても有難いです。ですが、稀に困ったメッセージを頂くことがあります。その辺りを突っ込みを交えてお話したいなと思います。とある日のTwitter DM(ダイレクトメッセージ)より。
Aさん
「いきなりDM来てすみません!少し相談がありまして。
ゲームを作りたいので手伝って頂きたいです。ジャンルは〇〇です。」
私
「はじめまして。メッセージありがとうございます。
今ちょっと僕たちもゲーム制作中でして、並走するのはなかなか難しそうです。
ただ、興味はありますし、困ったときに相談に乗ることくらいは出来ると思います」
Aさん
「ほんとですか!パクッたりしないでくださいね、、、
あと、stepさんが作ってるゲームが作り終わったらでいいので本当に手伝って欲しいっす」
Aさん
「ゲーム内容は〇〇な感じです」
ザーッとアイデアの様なものが送られてくる。
私「詳細ありがとうございます。申し訳ありません。
やはり手伝うのは難しいと感じました。
理由ですが、僕達の制作物は空いた隙間時間を使って
制作していることもあって完成予定日は前後します。
なので、例えば技術的なところですとか、
相談に乗ることくらいは出来ると返信させて頂きました。」
開発を手伝ってほしい。なるほど、よくある依頼だなって感じました。ゲーム開発をする全ての人の応援はしたい、一緒に盛り上げていきたい。しかし興味はあるけど手伝えないよ、相談に乗ることくらいは出来るとお伝えしました。
この様な会話の中で、いくつか気になった点があって
- 「パクったりしないで」発言。
- 「作ってるゲームが作り終わったらでいい」発言。
- 「ッス」
ごめんなさい。大人気ないのですが、以上3点が気に障りました。正直「忙しいから断った」というよりは「雑だなぁ」と感じたことの方が強かったのです。もっと言うと「この人損しているな」と感じたのです。こんな人って周りに一定数いませんか?計画性が無かったり自己紹介もしない人。
人に何かを依頼する時、特に長期になるであろうそんな時には
- 「あなた」が何をしてくれるのか?
- 「わたし」にはどんなメリットがあるのか?
これが最低限必要だと思っています。また「パクらないで」から始まったアイデアリストを読ませて頂きましたが、どれもどこかで見たことあるものばかり。もっとゲームを深く掘り下げた方が良い。一言で言えば「壮大な風呂敷」を広げた夢物語になっていました。それはもう、計画的に詰めないと開発1年は軽く超えるものでした。フォートナイト作りたいです!みたいなね。最終的には「 フォートナイト みたいな感じです!」って書いてありました(実際にフォートナイト とは書いてません)。もはや、あなたがパクっているのでは・・・。
それに、パクるとかパクらないとかそういう話は「実現できそうなくらいに先が見えている状態になってから話して欲しい」と感じました。
例えば僕が今この記事で
- ホロレンズやAR機能を使って、カードバトルをします。フィールドに出したモンスターが3Dとして浮かび上がり戦います。
- アレクサなどを利用して「いけー!ソニック!」と掛け声で自由自在に走りを変えるレースゲームを作ります。
この様に発言するだけで「あれは俺のパクりだ!」って大きな声で言えるのでしょうか?まずそんなことはないですよね。
まとめ
ごちゃっと書きしたが、一言でまとめると「ゲーム開発そんなに甘くねーよ」です。良い経験になりました。